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簿記とは、帳簿に記入するためのルールを定めたものとなります。
単に、帳簿に記入すること以外に、記録した帳簿を報告するという手続きまでを指す場合もあります。
簿記の目的としては、
・貸借対照表の作成
・損益計算書の作成
としてまとめることになります。
「簿記は、企業規模の大小や業種、業態を問わずに、日々の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにする技能です。簿記を理解することによって、企業の経理事務に必要な会計知識だけではなく、財務諸表を読む力、基礎的な経営管理や分析力が身につきます。 」
※商工会議所より
「特定の経済主体の経済活動を主として貨幣の金額によって捉え、その主体が所有・管理する財産の変動を帳簿に記録計算する技法で、「帳簿記入」の略でもあります。
また、簿記を英語で言うとBookkeepingで、その発音に意味的に近い漢字をあてて、簿記と言う話も存在しています。」
※広辞苑第五版より
経理の仕事の対象となるのはどういうものでしょうか?
商売をすれば様々な「もの」や「お金」が動きますが、「もの」や「お金」が動くことを「取引」といいます。
そして、経理の仕事は、金銭的なやりとりの対象となる「もの」や「お金」の両方ないし片方が動いた「取引」が対象となります。
経理とは一体どのような仕事をしているのでしょうか?
経理の仕事は、主に「経理業務」と「財務業務」に分かれます。
「経理業務」とは、会社の活動を金銭的に記録し決算を行う仕事となります。
「財務業務」とは、金銭類の出し入れを行う資金繰りの仕事がメインとなります。
簿記とは経理にとって何なのでしょうか?
会社活動を記録するうえでの共通の記録方法が簿記です。
会社の経理では、簿記という基本ルールにのっとって伝票や帳簿をつけることが、基本的な仕事の一つとなりますので、簿記の知識は必須となります。
簿記は、取引を二面的に記録し帳簿を作成していきます。
例えば、1000円の商品を現金で購入したときは、
・商品 1000円分増加
・現金 1000円分減少
という風に、原因と結果を記録していきます。
これを複式簿記と呼びます。
つまり、二面的に記録することで、全財産の状態を把握することができるので、 計算ミスなども発見しやすい仕組みとなっています。
(複式簿記に対して単式簿記もありますが、単式簿記は家計簿のように、
一面的に記録していくだけのもので、収入と支出、残高しか記録されない
こととなります。上記の例では、単式簿記の場合、現金の1000円分減少しか記録されません。)
勘定科目とは、性質の同じもの同士を分類し、5つにグループ分けされた取引内容を細分化した項目となり、具体的には、下記の5つのグループに分けることができます。
<資産>
資産とは、企業活動の財産を指し、土地や建物など商売をする上で長期間使用できる有形資産と、お金の貸付など、現金で回収できる権利が無形資産となります。
現金、当座預金、普通預金、定期預金、受取手形、売掛金、未収金、
棚卸資産、仮払金、立替金、土地、建物、機械装置、車両運搬具、保証金、
有価証券など
<負債>
負債とは、銀行からの借り入れなど、将来において現金などで支払う必要のある債務のことをいいます。
支払手形、買掛金、未払金、未払費用、預り金、借入金、前受金、など
<資本>
資本とは、資産の総額から負債の総額を引いたものとなります。
内訳としては、最初の出資額とその後の利益となります。
元入金(開業資金)、事業資金など
<費用>
費用とは、広告費など利益を得るために消費されたものとなります。
仕入、広告宣伝費、給料手当、退職金、法定福利費、福利厚生費、
減価償却費、地代家賃、消耗品費、水道光熱費、旅費交通費、租税公課、交際費、
保険料、通信費、雑費、貸倒損失、支払利息、有価証券売却損、固定資産売却損など
<収益>
収益とは、商品販売などで得た利益などとなります。
売上、受取利息、雑収入、有価証券売却益、固定資産売却益など
企業は普通1年で区切りをつけて財務諸表などの報告書を作成します。
その企業が決めた区切りの期間を「会計期間」と呼びます。
・期間の始め:期首
・期間の終り:期末
・期首と期間の間:期中
・現在の期間:当期
・1年前の期間:前期
・1年後の期間:次期
と呼びます。
企業の期末においての財務状況を記載した報告書を「貸借対照表(BalanceSheet)略してB/S」と呼びます。
貸借対照表にて、資金の出所と使い道を確認することができます。
また、貸借対照表の左側と右側の総額が等しいというルール(貸借平均の原理)から<貸借対照表に関する算式>が導きだすことができます。
<貸借対照表に関する算式>
1.資本等式
資産の総額−負債の総額=資本の総額
2.貸借対照表等式
資産の総額=負債の総額+資本の総額
企業の会計期間においての経営状況が記載された報告書を「損益計算書(Profit and Loss Statement)略してP/L」と呼びます。
損益計算書は、収益と費用を記載しその差額を当期純利益(当期純損失)と呼びます。
<損益計算書に関する算式>
費用+当期純利益=収益
会社の儲けを示す純損益の計算には、財産法と損益法の2種類があります。
<財産法>
財産法では、期末資本から期首資本を差し引き損益を計算する方法です。
期末資本−期首資本=当期純利益(マイナス計上のときは当期純損失)
<損益法>
損益法では、増加の原因である収益から減少の原因である費用を差し引き損益を計算する方法です。
収益−費用=当期純利益(マイナス計上のときは当期純損失)
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