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取引を二面的に考え、貸方・借方に分けて記録することが仕訳となります。
貸方・借方に分けて記録するものは何かといいますと、これが、勘定科目と呼ばれるものを記録することとなります。
勘定科目は結構な数がありますが、試験対策テキストを理解できる段階になれば、自然と覚えていくので心配ございません。
また、ほとんどの取引はキャッチボールのイメージで、
・左手でボールを受ける(入ってくるものは左(借方)へ)
・右手でボールを投げる(出て行くものは右(貸方)へ)
を考えて仕訳すればいいだけなのです。
ほとんどの取引は(右利きでの)キャッチボールのイメージで、
・左手でボールを受ける(入ってくるものは左(借方)へ)
・右手でボールを投げる(出て行くものは右(貸方)へ)
を考えて仕訳すればいいと書きました。
ここでは、1000円の商品を現金で仕入した取引の仕訳を例に具体的に考えていきます。
1.まずこの取引は、ボールを受けるものはなにか。(入ってきたものは何か。)
投げるものはなにか。(出ていったものは何か。)を考えてみましょう。
どちらか一方でいいので分かる方に注目してください。
結論から言うと、商品が入って現金が出るとなりますが、まずは「現金が出る」方を注目してみます。
2.注目した方の勘定科目は何か?
現金の場合の勘定科目は「現金」となります。
3.注目した方の仕訳をします。
「現金がでる」=「右手でボールを投げる(出て行くものは右(貸方)へ)」
なので、右(貸方)で仕訳します。
───────────────────────────
|(貸方) 現金 1,000
4.注目した方の逆を考えてみる。
先に「現金が出る」を注目しましたので、その逆の「商品が入って」の方を考えます。
5.その勘定科目は何か?
商品を仕入れる訳ですから、勘定科目は「仕入」となります。
6.仕訳をします。
「商品が入って」=「左手でボールを受ける(入ってくるものは左(借方)へ)」
なので、左(貸方)で仕訳します。
───────────────────────────
(借方) 仕入 1,000 |(貸方) 現金 1,000
以上で仕訳が完了しました。どうでしょうか。
手順を追えば難しくなかったと思います。
※仕訳によっては勘定科目で分からないところが出てくると思いますが、これは何度も仕訳の練習をして覚えていくしか方法がありません。
ポイントは仕訳をする際に、ボールを受けるものはなにか。(入ってきたものは何か。)
投げるものはなにか。(出ていったものは何か。)を考えることです。
分からなかったら分かる方から考えていけばよいのです。
仕訳の手順の具体例は次回から勉強していきたいと思いますが、仕訳と上記の勘定の5つのグループとの組み合わせとして、下記の仕訳の8要素としてまとめることができます。
この勘定の5つのグループと仕訳の8要素は、簿記のルールとして重要になってきますので名称は覚えてしまいましょう。
仕訳の8要素は、具体的に仕訳を練習していけば自然と覚えていきますが、体で覚えるぐらいのほうがよいです。
─────────────
左側(借方)|右側(貸方)
─────────────
資産の増加 |資産の減少
負債の減少 |負債の増加
資本の減少 |資本の増加
費用の発生 |収益の発生
─────────────
例題:「銀行から借りていた借金を1万円返済した」を仕訳してください。
手順1.まずこの取引はボールを受けるものはなにか。(入ってきたものは何か。)
投げるものはなにか(出ていったものは何か。)を考えてみましょう。
⇒「1万円返済した」=「現金が出る」に注目します。
手順2.注目した方の勘定科目は何か?
⇒現金の場合の勘定科目は「現金」となります。
手順3.注目した方の仕訳をします。
⇒「現金がでる」=「右手でボールを投げる(出て行くものは右(貸方)へ)」
なので、右(貸方)で仕訳します。
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|(貸方) 現金 10,000
手順4.注目した方の逆を考えてみます。
⇒その逆の理由を示すものは、「銀行から借りていた借金」となります。
手順5.その勘定科目は何か?
⇒勘定科目は「借入金」となります。
手順6.仕訳をします。
⇒「借金を返済した」=「負債が減った」=下図を思い出し「左側(借方)」となります。
─────────────
左側(借方)|右側(貸方)
─────────────
資産の増加 |資産の減少
負債の減少 |負債の増加
資本の減少 |資本の増加
費用の発生 |収益の発生
─────────────
または、「借用書をもらう」=「左手でボールを受ける(入ってくるものは左
(借方)へ)」と考えてもいいでしょう。
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(借方) 借入金 10,000 |(貸方) 現金 10,000
以上で仕訳が完了です。
現金が出ていく仕訳は、右側(貸方)から考えると簡単な場合が多いです。
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