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消耗品とは、ボールペンやノート、コピー用紙など、比較的少額で、すぐに使い切っ
てしまうものをいいます。これらは通常、「費用」として処理されます。
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※ 決算時(期末時点)で未使用のものは、『資産』に計上するのが原則!!
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・未使用の消耗品は『資産』
・使用済みの消耗品は『費用』
(例)期中に消耗品を10,000円分購入 → 期末時点で3,000円分残っている場合
・未使用分の3,000円分は、翌期に使用できますので、資産と考えます
・使用した7,000円分は、当期の使用分
1.購入時に費用として処理する方法
2.購入時に資産として処理する方法
●まず、1.の方法ですが、消耗品を購入した際には、消耗品費という費用の勘定科目で
処理します。
(上記の(例)の場合): 消耗品費 10,000 / 現金 10,000 となります。
そして決算時には、未使用額の3,000円を消耗品費から、資産である”消耗品”に振り替える必要があります。
消耗品 3,000 / 消耗品費 3,000
※この振替仕訳をしないと、未使用のものも全額費用として計上されてしまいます。
●つぎに、2.の方法ですが、消耗品を購入した際には、消耗品という資産の勘定科目で
処理します。
(上記の(例)の場合): 消耗品 10,000 / 現金 10,000 となります。
そして決算時には、使用した額7,000円を、消耗品から費用である”消耗品費”に振り替える必要があります。
消耗品費 7,000 / 消耗品 7,000
※この振替仕訳をしないと、全額が資産として残ってしまいます。
2つの方法は、全く正反対の考え方で処理していきます。
次の取引について、各設問の指示に従って仕訳して下さい。
1.消耗品10,000円を購入し、代金は現金で支払った。
2.決算となり、実地棚卸を行ったところ、消耗品の期末未消費高が3,000円あった。
〈問1〉購入時に資産として処理する方法
〈問2〉購入時に費用として処理する方法
−解答−
※期末の未使用額(=期末未消費高 3,000円)
※期末時点での使用した額(10,000円−3,000円=7,000円)
〈問1〉1.購入時:『消耗品』(資産)の勘定科目を使って処理します
(消耗品) 10,000 (現金)10,000
2.10,000円全額が(資産)として残ってしまうため、決算時には、使用した額を費用である『消耗品費』に振り替えます
(消耗品費)7,000 (消耗品)7,000
〈問2〉1.購入時:『消耗品費』(費用)の勘定科目を使って処理します
(消耗品費)10,000 (現金)10,000
10,000円全額が(費用)として計上されてしまうため、決算時には、未使用額を『消耗品』に振り替えます
(消耗品)3,000 (消耗品費)3,000
ややこしく感じるかもしれませんが、消耗品の決算手続きにはこの2つの方法があり、どちらの方法で処理しても各勘定科目の残高は同じになります。
まずは、2つの方法を覚えて、あとは、練習問題を解いて慣れていきましょう!
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